単層カーボンナノチューブ 帯電防止EPDM用


TUBALL™ MATRIXシリーズを使えば、TUBALL™単層カーボンナノチューブの使用は簡単です。TUBALL™ MATRIXは、ポリマーと可塑剤を担体とするマスターバッチで、予備分散済みTUBALL単層カーボンナノチューブを含有します。

EPDM用 TUBALL™ MATRIX

材料

EPDM

担体媒体

ポリマー、パラフィン系オイル

製品

TUBALL™単層カーボンナノチューブ:あらゆる領域で優れたパフォーマンス

TUBALL™単層カーボンナノチューブは、他の導電剤とは異なり、あらゆる領域で優れた性能を発揮する汎用性のある導電性添加剤です。

項目

導電性
カーボンブラック
*

導電性ポリマー** MWCNT (MB)/
有効成分

TUBALL™ MATRIX

添加量

5〜7重量%

10〜15重量%

15重量%
3〜5%

3〜4重量%

目標体積抵抗率

106〜108Ω・cm

測定体積抵抗率

106〜109 Ω·cm

108〜1012 Ω·cm

106〜108 Ω·cm

106〜108 Ω·cm

表面の黒点

黒くて見えない

なし

黒くて見えない

なし

使用可能な色の範囲

なし

幅広い

なし

幅広い

表面摩耗後の抵抗値mp安定性

安定

不安定

安定

安定

機械的強度への影響

負の影響

強い負の影響

負の影響

正の影響

製造中のダスト

あり

なし

あり/なし(マスターバッチの場合)

なし

ホットスポット
(抵抗値の均一性)

あり(不均一)

不均一の恐れあり

不均一の恐れあり

なし(均一)

抵抗値の経時的な安定性

あり

なし

あり

あり

コンパウンドおよび成形部品のより長いサイクル寿命

なし

なし

なし

あり

表面からのカーボン離脱

あり

なし

なし

なし

帯電防止の費用対効果

低い

低い

高い

高い

*カーボンブラックは、カーボン離脱を起こすため、着色を必要とする用途(非マーキング等)には使用できません。
**導電性ポリマーは、業界の要件を満たすことができません(一時的なVR、担体の移行性、機械特性の低下)。

メリット1:表面へのカーボン離脱のない安定した電気導電性

TUBALL単層ナノチューブなら、さまざまなタイプのEPDMに永久的で安定した電気導電性を付与できます。

カーボンブラックを使用する場合、高添加量(10重量%以上)での利用が必要であり、更に、粒子が球形であるために、コンパウンド表面に存在するカーボンブラックが析出する「カーボン離脱」として知られる現象が起こります。

一方、単層カーボンナノチューブは、長さと直径の比が大きいため、離脱は起こりません。

メリット2:機械的強度を改善

シリカ配合EPDMに超低量のTUBALLを添加するだけで、弾性と硬度を犠牲にすることなく、要求される帯電防止機能を達成でき、さらに、引裂き強度と引張り強度も向上させることができます。

メリット3:加工・混練に標準設備を使用

インターナルミキサーでの混錬後、2本ロールミルに複数回通すことが最適な加工方法です。

その他の利点

  • TUBALL™の添加量は非常に少ないため、添加先システムの基本特性を維持できる。
  • 色が保持できる。
  • 幅広いムーニー粘度の配合とフィラーに対応できる担体。
  • レオロジーの維持。
  • 柔軟性と弾力性を維持。

TUBALL™ MATRIX 610 EPDM用 PROCESSING GUIDELINESをお読み下さい。


PDF版をダウンロードする

PROCESSING_GUIDELINES_TUBALL_MATRIX_610_ENG_V03
pdf1.02 MB

PROCESSING GUIDELINESのビデオもご覧になれます。

静電防止着色EPDMゴム 加工法ガイドライン

Extruded rubber parts: conductivity and durability


応用例

EPDMコンベヤー・ローラー用

事例を見る

EPDMケーブル付属品用

事例を見る

参考資料

導電性エラストマー:SWCNTを添加しても機械的強度や色に負の影響を与えない方法 電気抵抗率に関するガイドライン

OCSiAlが提供するエラストマー用のTUBALL MATRIX新シリーズ


OCSiAl発、TUBALL™ MATRIXのエラストマー用新製品

BUSINESS WIRE


TUBALL MATRIXサンプルのお申し込み、要求事項に関するご要望は、お気軽にお尋ねください。