TUBALL™ MATRIXシリーズを使えば、TUBALL™単層カーボンナノチューブの使用は簡単です。TUBALL™ MATRIXは、ポリマーを担体とする添加剤で、予備分散済みTUBALL単層カーボンナノチューブを含有します。

TUBALL™単層カーボンナノチューブ：あらゆる領域で優れたパフォーマンス

TUBALL™単層カーボンナノチューブは、他の導電剤とは異なり、あらゆる領域で優れた性能を発揮する汎用性のある導電性添加剤です

*配合設計により異なります。

メリット1：カラフルな帯電防止コンパウンド

色選択の幅が広いため、帯電防止機能を必要とする市場に様々な部品を提供することが可能となります。

帯電防止性着色シリコーンゴム

体積抵抗率：10³~10⁵ Ω·cm TUBALL™ 添加率 0.2~0.05%

色選択の幅が広いため、帯電防止機能を必要とする市場に様々な部品を提供することが可能となります。

TUBALL単層カーボンナノチューブは、従来の導電性添加物とは異なり、コンパウンドの弾性、引張り強度、粘度、レオロジー特性への影響を最小限に抑えます。

4重量％TUBALL™ MATRIX 601含有　帯電防止性液状シリコーンゴム（LSR）の物性評価

カーボンブラックを使用する場合、高濃度（10% 以上）の添加が必要であり、更に、粒子が球形であるために、コンパウンド表面に存在する導電性添加剤が析出する「カーボン離脱」として知られる現象が起こります。

一方、単層カーボンナノチューブは、長さと直径の比が大きいため、表面には析出しません。

材料が変形条件下で使用される場合は、その材料の抵抗率が安定して保持されることが要求されます。TUBALL™ MATRIXを使用すれば、動的負荷がかかっても、抵抗率は目標値内に維持されます。

動圧を伴う用途に適した1重量％TUBALL™ MATRIX 601含有量帯電防止性液状シリコーンゴム (LSR)

メリット3：加工・混錬に標準設備を使用

TUBALL™ MATRIX の希釈には、シリコーン配合に使用される標準設備（2ロールミル・ニーダー）が利用できます。その他の方法でも、十分な混練効率を持つ設備であれば、マスターバッチの希釈に使用できます。

マスターバッチの希釈及びコンパウンド加工に関する詳細については、PRICESSING GUIDELINESをご参照下さい。

TUBALL™ MATRIX 601/602　液状シリコーン用PRICESSING GUIDELINES、TUBALL™ MATRIX 605 HCR用PRICESSING GUIDELINESをお読み下さい。

その他の利点

• TUBALL™の添加量は非常に少ないため、ベース材の基本特性の維持が可能。
• ホットスポットなしの永久的で均一な電気導電性。
• 未架橋コンパウンドのレオロジーの維持。
• 機械的強度と柔軟性への最小限の影響。