導電性着色熱硬化樹脂のための機械的特性維持可能な帯電防止剤
TUBALL™単層カーボンナノチューブは、最も効果的な導電性添加剤です。しかも、導電性フィラーでありながらも、他の主要特性を損なう事がないため、熱硬化複合材の製造業者やエンジニアに、まったく新しい機能を備えた複合材料・コーティングを製造する能力を与え、複合材に係る全ての企業に競争力を与えます。
帯電防止添加剤 従来品 vs TUBALL™

従来ESD 保護機能添加剤として熱硬化樹脂に添加されて来たカーボンブラック、カーボンファイバー、アンモニウム塩などとは異なり、TUBALL™単層カーボンナノチューブは、熱硬化性コンパウンドの本来の色を維持し、さらには機械的強度を維持または向上しながら、要求されるレベルの導電率を付与します。
RAL見本による色の変化

この単層カーボンナノチューブ技術は、自動車、建設、代替エネルギー、石油化学、ヘルスケア、製薬、電子、海上輸送を含む数多くの業界での使用に加えて、クリーンルームやスポーツ機器の分野でも利用されています。
OCSiAl が開発したTUBALL™ MATRIX マスターバッチシリーズは、特殊機器の購入や、配合システム変更を行わずに、標準製造設備に導入できます。TUBALL™ MATRIX マスターバッチは、ハンドレイアップ、フィラメントワインディング、引抜成形、SMC / BMC、スプレーアップなど、FRP 強化複合材料の製造によく使用される技術に対応します
TUBALL™ MATRIX なら技術的要求事項に対応
項目 | アンモニウム コンパウンド | カーボンブラック | TUBALL™ MATRIX |
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有効濃度(重量%) | 0.2〜4.0 | 4〜12 | 0.1〜0.5 |
抵抗率(Ω/sq) | 1011〜108 | 1011〜105 | 1011〜104 |
機械的特性への影響 | 小さな負の影響 | 大きな負の影響 | 影響なし |
レオロジーへの影響 | 影響なし | 大きな負の影響 | 許容範囲 |
色選択 | 可能 | 不可 | 可能 |
スプレー塗布 | 可能 | 困難 | 可能 |
粉塵発生 | なし | 多大 | なし |
湿気に依存しない抵抗率 | 不可 | 可能 | 可能 |
抵抗率の経時的安定性 | 不可 | 可能 | 可能 |
たった0.1%のTUBALL™ MATRIX を熱硬化性複合材に導入するメリットは、
- 全耐用年数中継続する永久的で均一な電気導電性
- 複合材の本来の色を維持
- 素材の耐久性を維持または強化
- 追加投資なしで得られる競争力の高い製品
TUBALL™ MATRIX マスターバッチは、アクリル 、メラミン 、エポキシ 、フェノール
、ポリエステル 、ポリウレタン 、ビニルエステルなど、業界標準のあらゆる熱硬化性システムに対応します。
製品名 | 添加剤担体 | 添加先 | |||||||||||||||
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無溶剤系 | 溶剤系 | 水系 | |||||||||||||||
省略形 | 詳細 | エポキシ | ポリエステル | ビニルエステル | ポリウレタン | フェノール | エポキシ | ポリエステル | ビニルエステル | ポリウレタン | メラミン | フェノール | アクリル | エポキシ | ポリウレタン | アクリル | |
マスターバッチ |
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TUBALL MATRIX 201 | 可塑剤 | 脂肪酸グリシジ ルエステル |
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TUBALL MATRIX 202 | 可塑剤 | 脂肪カルボン酸 エステル誘導体 |
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TUBALL MATRIX 203 | 可塑剤・ 安定剤 |
脂肪酸グリシジ ルエステル・ポ リオレフィン系 誘導体のアンモ ニウム塩 |
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TUBALL MATRIX 204 | 可塑剤・ 安定剤 |
脂肪カルボン酸 エステル誘導体+ ポリオレフィン 系誘導体のアン モニウム塩 |
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TUBALL MATRIX 205 | 可塑剤・ 安定剤 |
脂肪カルボン酸 エステル誘導体+ ポリオレフィン 系誘導体のアン モニウム塩 |
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TUBALL MATRIX 207 | 可塑剤 | アルキルグリシ ジルエーテル |
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TUBALL MATRIX 208 | 可塑剤・ 安定剤 |
アルキルグリシ ジルエーテル・ ポリオレフィン 系誘導体のアン モニウム塩 |
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TUBALL MATRIX 209 beta | 可塑剤 | 脂肪カルボン酸 エステル誘導体 |
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TUBALL MATRIX 301 | 界面活性剤 | アルコールエト キシレート |
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TUBALL MATRIX 302 | 界面活性剤・ 安定剤 |
アルキレングリ コール誘導体・ ジスチリルビフ ェニル誘導体 |
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懸濁液 | |||||||||||||||||
TUBALL COAT_E H2O (SDBS) * | 水・陰イオン 界面活性剤 |
水・ドデシルベ ンゼンスルホン 酸ナトリウム |
* 0.2%と0.4%のTUBALL™濃縮液あり。
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用途
樹脂および複合材料
材料
エポキシ
担体
脂肪酸グリシジルエステル(反応性希釈剤)

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フェノール, ポリウレタン
担体
脂肪族カルボン酸誘導体(可塑剤)

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材料
エポキシ, ポリウレタン
担体
脂肪酸グリシジルエステル、アンモニア塩(反応性希釈剤及び安定剤)
ビデオ
熱硬化性樹脂用TUBALL™:2019年の新開発領域とその結果(OCSiAl社、Vladimir Kravchenko)
単層カーボンナノチューブの複合材料への応用(Zhongshan A&E Machinery Industry Limited、Jim Lin)
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